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IIJmioの速度制限が最大300kbpsって本当なのか試してみた

投稿 更新 著者 賀来泰史

IIJmioのギガプランの速度制限は最大300kbpsなのだそうです。他社では最大200kbpsであることが多いのに、最大300kbpsだなんて本当でしょうか。せっかくIIJmioに乗り換えたことなので、通信速度を計測してみることにしました。

IIJmio

速度制限の仕様

IIJmioのギガプランの速度制限は最大300kbpsです。通信容量を超過するか、高速通信をオフにすると、通信速度が最大300kbpsに制限されます。IIJmioのサイトとMailViewerとメールサーバーとDNSサーバーは対象外です。

通信速度が最大300kbpsに制限されてから3日間で366MBを超過すると、さらに通信速度が制限されることがあります。これはあくまで可能性の話であり、必ずしも通信速度が制限されるわけではありません。

通信速度が最大300kbpsに制限されていても、データ通信を開始してから少しの間は速度制限が解除されます。つまり少しの間は高速通信がオンになり、それからまた高速通信がオフに戻るわけです。この現象をバースト転送と呼びます。

通信容量を超過した場合は、ギガプラン専用追加データ量を購入することで速度制限が解除されます。料金は1GBにつき220円(税込)です。毎月20GBまで購入できます。有効期間は当月末日までで、翌月への繰り越しはできません。

高速通信をオフにする方法は三つあります。My IIJmioというギガプラン専用アプリでオフにする方法と、IIJmioクーポンスイッチ(みおぽん)というアプリでオフにする方法と、会員専用ページでオフにする方法です。

速度制限中に速度を計測

iPhone SE(第2世代)を持つ

IIJmioで速度制限中に通信速度を計測したときの状況をまとめておきます。私が契約していたプランはドコモ回線のギガプランの2ギガプランです。5Gオプションには加入していませんでした。端末はiPhone SE(第2世代)です。

日時は2022年8月3日水曜日の午後0時から午後1時までです。0分台、10分台、20分台、30分台、40分台、50分台というように10分おきに1回ずつ試行しました。場所は東京都内の自宅です。繁華街やオフィス街からは離れたところです。

iPhone SE(第2世代)にインストールしておいたMy IIJmioを起動し、トップ画面にある「高速データ通信」のスイッチを押して「OFF」に切り替えました。それからFAST.comにアクセスして通信速度を計測していきました。

どうもFAST.comで通信速度を計測すると1回につき100MBほど通信容量を消費するらしく、下手をすると3日間どころか1時間で366MBを超過する恐れがありましたが、幸いにも通信速度が極端に低下するようなことはありませんでした。

平日昼でも250kbps前後に

時刻下り速度上り速度
12:00240kbps4.0Mbps
12:10260kbps4.5Mbps
12:20230kbps4.9Mbps
12:30250kbps4.4Mbps
12:40240kbps5.4Mbps
12:50240kbps4.9Mbps

IIJmioで速度制限中に通信速度を計測した結果はこうなりました。下り通信速度の最大値は260kbps、最小値は230kbps、平均値は約243kbpsでした。上り通信速度の最大値は5.4Mbps、最小値は4.0Mbps、平均値は約4.7Mbpsでした。

下り通信速度は250kbps前後で推移しました。さすがに300kbpsを上回ることはありませんでしたが、200kbpsを下回ることもありませんでした。平日の昼休みというハンディキャップをものともしない安定感には驚きを覚えました。

上り通信速度は5Mbps前後で推移しました。てっきり高速通信をオフにすると上り通信速度も最大300kbpsに制限されるものだとばかり思っていましたが、いい意味で予想を裏切られました。

平日の昼休みという悪条件下でさえこの好結果ですから、これより良くなることはあっても悪くなることはめったにないはずです。下り通信速度に関しては常に最大300kbpsという理論値に近い実測値になることが期待できます。

IIJmio