QTモバイルの回線卸元事業者がこのような措置を実施することに伴い、QTモバイルでも同様の措置を実施することになりました。
通信の最適化とは、回線が混雑してきた場合、自動的かつ非可逆的に、データの圧縮やパケット再送の抑制が行われる仕組みです。
簡単に言えば、画像の画質が悪くなったり、音楽の音質が悪くなったり、データの送受信に失敗したりする可能性があるということです。
何しろ非可逆的なので、利用者には劣化したデータを復元するすべがありません。劣化したデータは劣化したままです。通信の最適化が忌み嫌われている理由はここにあります。
ドコモやauのように、通信の最適化を解除できるようになっていればまだいいのですが、残念ながらQTモバイルはそうではありません。利用者の要望で通信の最適化の対象外にはできないと、公式サイトに明記されています。
ドコモ回線プランであるDタイプでは、現時点で通信の最適化が実施される予定はないので、通信の最適化を回避したければ、AタイプやSタイプでなく、Dタイプを選ぶようにしてください。
格安SIMと通信の最適化をめぐっては、つい先日、mineoで予告なしに通信の最適化が実施されていたことが発覚したばかりでした。今回QTモバイルでわざわざ発表があったのも、先の騒動と無関係ではないのかもしれません。