プラスワン・マーケティング、民事再生手続きを開始
プラスワン・マーケティングは2017年12月4日、東京地方裁判所に民事再生手続きを開始する申し立てをしました。これに伴い、とりかえ~るなど四つのサービスの受け付けを停止しています。
すでにスポンサー候補のMAYA SYSTEMと基本合意しており、今後はスポンサーの支援を受けながら、事業の立て直しを図っていくとしています。
プラスワン・マーケティングは11月1日付けで、FREETEL SIMをはじめとした格安SIM事業を、楽天に譲渡したばかりでした。今回の民事再生手続きが、それらに影響を及ぼすことはありません。
プラスワン・マーケティングが引き続き運営している端末事業では、とりかえ~る、特別買取サービス、PREMIUM端末補償、FREETEL Coinの受け付けが停止となっており、その他のサービスについては後日発表されます。
格安SIM事業は譲渡済みとはいえ、つい最近までMVNOだった企業が民事再生法の適用を申請するという異例の事態に、MVNOの淘汰(とうた)が進んでいることを改めて印象付けられました。
聞けばプラスワン・マーケティングは、業界シェアで第6位にまで上り詰めていたそうです。そんなMVNOですら資金繰りに行き詰まってしまうとは、どれだけ薄利なビジネスなのでしょう。
長いこと格安SIMの情報を追い掛けていますが、いよいよこの業界もターニングポイントに差し掛かったような気がしています。