格安SIMの審査
格安SIMの申し込みをすると審査を受けることになります。審査内容はMVNOの社内規定に関わることなので、問い合わせをしても詳しくは教えてもらえませんが、利用規約を読めばおおよその見当は付きます。
主な審査内容
- 申し込み内容に偽り、誤り、漏れがないか
- 年齢制限を下回っていないか
- 日本国外に居住していないか
- クレジットカードが無効でないか
- クレジットカードが他人名義でないか
- 支払いを怠る恐れがないか
- 過去に支払いを怠ったことがないか
- 過去に利用規約に違反したことがないか
- サービス提供が技術的に困難でないか
いくつかの格安SIMの利用規約を元に、格安SIMの主な審査内容をまとめてみました。格安SIMの利用規約には、MVNOによって多少の違いはあるにせよ、だいたい同じようなことが書かれています。
やはりお金が絡むことなので、料金の支払いに関する内容が中心です。申し込み内容の正確性や妥当性を問う内容や、過去に問題を起こしたことがないかということを問う内容も目に付きます。
「サービス提供が技術的に困難でないか」というのは、例えば電波がまるで届かないへき地に住んでいて、データ通信や音声通話ができる環境にないとか、そういった特別な事情があるかどうかということです。
あとはMVNOが規定した数を上回る回線数の申し込みをしようとすれば、当然ながら審査に落とされます。それから入会特典を目当てに申し込みを繰り返していても、審査に落とされることがあるかもしれません。
本人確認書類の不備が多い
データ通信専用の格安SIMの申し込みでは本人確認書類を提出せずに済むこともありますが、音声通話対応の格安SIMの申し込みでは携帯電話不正利用防止に基づき、本人確認書類の提出が義務付けられています。
関係者の話によると、MVNOが格安SIMの申し込みを受理できない理由として多いのが、この本人確認書類の不備なのだそうです。本人確認書類の画像が指示通りに提出されないことがとにかく多いというのです。
例えば期日までにアップロードされなかったり、表面だけで裏面が写っていなかったり、顔写真がスタンプで隠されていたり、ピンぼけしていて文字が読み取れなかったりすると、本人確認ができなくなってしまいます。
格安SIMの申し込みができる要件は満たしているにもかかわらず、本人確認書類の不備で審査に落とされることほどばかばかしいことはありません。くれぐれも本人確認書類はきちんと提出するようにしてください。
審査に通るためにすること
格安SIMの審査に通るためには、まず自分が申し込み者としての条件を満たしていることを確認する必要があります。国内に住み、契約可能年齢に達していて、利用可能クレジットカードを持っているかといったことです。
そして何よりも大切なのは、きちんと申し込みをすることです。申し込み者情報は正しく入力し、クレジットカードは有効かつ本人名義のものを登録し、本人確認書類はMVNOの指示通りに提出しましょう。
クレジットカードについては、国際ブランドがMVNOの指定したものか、有効期限が切れていないか、利用可能額に達していないか、利用停止になっていないかといったことを確認しておいてください。
本人確認書類を提出するときには不備が多くなりがちなので、とりわけ注意が必要です。本人確認書類として認められる書類の種類や、撮影するべき箇所などに間違いがないようにしてください。
審査に通らない可能性は低い
実際のところ、よほどのことがない限り格安SIMの審査に落ちる可能性は低いです。年齢や居住地などが条件を満たしていなければ話は別ですが、そうでなければ心配するほどのことではありません。
審査と聞くと、クレジットカードの審査のように職業や年収などが厳しく問われるのではないかと、不安になるかもしれません。しかしたかだか格安SIMの申し込みなので、決してハードルは高くありません。
キャリアやMVNOの間でブラックリストが共有されているという話も聞かないので、たとえ他のキャリアやMVNOの社内ブラックリストに載っていたとしても、MVNOの審査に影響を及ぼすことはないでしょう。
審査に通らないときは
どうしても格安SIMの審査に通らないときは、家族名義で申し込みをし、自分をその利用者として登録するという方法があります。一部の格安SIMではそのような利用者登録が可能です。
あるいは月額制の格安SIMをあきらめ、プリペイドSIMを使うということも考えられます。プリペイドSIMならパッケージを現金で購入さえすれば、MVNOの審査なしで使えます。
さすがにここまでしなければならない状況に追い込まれることは、まずないとは思います。しかしもしそうなったときのために、一応このような方法もあるということを書き添えておきます。