格安SIMカードでおサイフケータイは使えるのか

2017年4月8日

Androidのおサイフケータイは、格安SIMカードでも使えることは使えます。ただし一部機種で一部サービスが使えなかったり、一部サービスで一部機能が使えなかったりと、不都合が生じることもあります。

端末が対応していれば使える

まず前提として知っておきたいのは、おサイフケータイが使えるかどうかは、SIMカード側の問題ではなく端末側の問題だということです。

基本的には端末がFeliCaに対応していれば、おサイフケータイは使えると考えてください。FeliCaとはソニーが開発した非接触ICカードの通信方式で、おサイフケータイにはこのFeliCaが用いられています。

キャリアのスマートフォンは、ビジネス向けスマートフォン、シニア向けスマートフォン、ジュニア向けスマートフォンなどの例外を除けば、近年発売された機種はおおむねFeliCaに対応しています。

SIMフリースマホは、日本のみならず世界各国で販売されるグローバルモデルのものが多いということもあり、日本以外での普及が進んでいないFeliCaには対応していないものも少なくありません。

しかし格安SIMカードの普及が進むにつれ、FeliCaに対応したSIMフリースマホも徐々に増えてきており、SIMフリースマホでおサイフケータイが使えないという認識は、もはや過去のものになりつつあります。

一部サービスが使えないことも

端末がFeliCaに対応していればおサイフケータイは使えますが、それはおサイフケータイのすべてのサービスが使えるということを必ずしも意味しません。おサイフケータイの一部のサービスが使えないこともあるのです。

例えばソニーモバイルコミュニケーションズのXperia J1 Compactという端末は、発売当初は楽天EdyとWAONにしか対応しておらず、発売後のアップデートで使えるサービスがだんだんと増えていったという経緯があります。

格安SIMカード用の端末を選ぶときには、それがおサイフケータイに対応しているかどうか確認するのは当然として、おサイフケータイのどのサービスに対応しているのかということまで確認するようにしてください。

ちなみにiPhoneならこのようなことを意識せずに済みます。端末がFeliCaに対応しているということは、Apple PayのiD、QUICPay、Suicaが使えるということをそのまま意味します。

勘違いしがちなのですが、iPhone 6シリーズ、iPhone 6sシリーズ、iPhone SEは、Apple Payには対応していてもFeliCaには対応していないので、アプリやブラウザーでの決済しかできず、店舗での決済はできません。

モバイルSuicaは問題なし

Android向けのモバイルSuicaのアプリは、SIMカードが端末に入っていなければ起動しません。このときのSIMカード認証は、格安SIMカードでも突破できることが分かっています。

SIMカードなら何でもいいというわけではなく、SIMロックが掛かっていればそれを考慮する必要はありますが、キャリアのSIMカードだけが使えてMVNOのSIMカードは使えないなどという決まりがあるわけではありません。

実は解約済みのSIMカードも使えます。私が実験した結果、EMOBILEの解約済みのSIMカードを、同じくEMOBILEのARROWS S EM01Fというスマートフォンに入れた状態で、モバイルSuicaのアプリを起動できました。

それどころか、真偽の程は定かではありませんが、ダミーのSIMカードでもモバイルSuicaのアプリを起動できたなどという、眉唾ものの話もあります。

とにかくSIMカードと端末のキャリアの組み合わせさえ間違わなければ、格安SIMカードでもモバイルSuicaは問題なく使えます。もちろん端末がFeliCaとモバイルSuicaに対応している必要があるのは、言うまでもありません。

iDはちょっとした問題あり

電子マネーのiDにはApple Pay版とおサイフケータイ版があります。格安SIMカードでiDを使う上で、Apple Pay版にはこれといった問題はありませんが、おサイフケータイ版にはいくつかのちょっとした問題があります。

Android向けのiDのアプリは、ドコモかSIMフリーの端末でしか使えず、さらにアプリで設定をするにはspモードかWi-Fiへの接続が必要で、インターネット決済をするにもspモードへの接続が必要になる場合があります。

ここで問題となるのがspモードです。格安SIMカードではspモードに接続できないので、設定やインターネット決済で不便を強いられることになります。

それが我慢できなければ、いっそおサイフケータイ版iDはあきらめ、代わりにQUICPayやApple Pay版iDなどを使うことも検討してみてください。