格安SIM比較ウェブ

ピクセラモバイル、高速定額SIMの申し込み受け付けを終了

投稿 更新 著者 賀来泰史

ピクセラは2022年7月7日、ピクセラモバイルの旧プランである高速定額SIMの申し込み受け付けを終了しました。高速定額SIM単品および高速定額SIMとLTE端末PIX-MT110のセットを対象としています。

高速定額SIMの仕様は、基本料金が月額2138円(税込)、1カ月間の通信容量が無制限、3日間の通信容量が3GB、超過時の通信速度が最大200kbps、最低利用期間が6カ月間、解約金が2138円(税込)×残り月数というものでした。

新プランであるIoTプラン、20GBプラン、30GBプラン、100GBプランについては、7月7日以降も申し込み受け付けが継続しています。ピクセラモバイルの申し込みをするつもりならこれらのプランを検討してください。

高速定額SIMの申し込み受け付けが終了した背景には、7月1日に施行された改正電気通信事業法が関係しているものと思われます。なぜなら高速定額SIMでは同法に抵触する可能性がある高額な解約金が請求されていたからです。

改正電気通信事業法では電気通信サービスの違約金について、そのサービスの基本料金の1カ月分を上限として請求できるものとしています。ところが高速定額SIMの解約金は前述したようにこれを超過する場合があります。

それにもかかわらず7月1日以降も高速定額SIMの解約金はそのままでした。これはまずいのではないかと思い、先日問い合わせをして上記の点を指摘しました。高速定額SIMの解約金は電気通信事業法に抵触するのではないか、と。

するとその直後に高速定額SIMの申し込み受け付けが終了することが発表されました。自意識過剰かもしれませんが、まるで私に指摘されたから慌ててそうすることにしたかのような急展開でした。ともあれ問題が解決してよかったです。

実を言うと、他にもいくつか電気通信事業法に抵触するかもしれない格安SIMがあることを把握しています。やはり問い合わせをしましたが、なかなか返事がありません。他人事ながら心配してしまいます。