ドコモには留守番電話サービスという月額330円(税込)のオプションがありますが、ahamoにはこの留守番電話サービスに相当するオプションがありません。このことはahamoの公式サイトのよくある質問にはっきりと書いてあります。
ドコモの留守番電話サービスに加入したままドコモからahamoへのプラン変更をしたとしても、留守番電話サービスが引き継がれることはありません。プラン変更の際に留守番電話サービスは自動で解約となってしまいます。
ちなみにahamoには転送でんわサービスもありません。そしてこの転送でんわサービスがないことが、留守番電話の代わりを見つけることを難しくしています。これについては次の項目で説明します。
留守番電話の代わりとして重宝されている、スマート留守電という留守番電話アプリがあります。メッセージの文字起こしをしてくれたり、それをLINEやメールに転送してくれたりする便利なアプリです。
しかし残念ながらahamoではスマート留守電は利用できません。前述したようにahamoには転送でんわサービスがありませんが、スマート留守電を利用するにはまさにその転送でんわサービスのような転送電話機能が必要不可欠なのです。
スマート留守電に登録しておいた電話番号に着信があると、転送電話機能によって専用のサーバーへ転送され、そこで留守番電話による応答やメッセージの文字起こしなどの処理が行われるという仕組みになっています。
050 plusというIP電話アプリには留守番電話があります。この機能がahamoにない留守番電話の代わりになります。ちなみに050 plusの基本料金は月額330円(税込)で、これはドコモの留守番電話サービスと同じ価格です。
050 plusの申し込みをすると050の電話番号が発行され、それで発着信をすることになります。通話中は音声通話回線ではなくデータ通信回線に接続します。通話料金は安上がりですが、音質には難があります。
わざわざ050の電話番号に電話をかけてもらうように家族や友達にお願いするのは、いくら留守番電話のためとはいえ骨が折れます。家族や友達が多ければなおさらです。そういう意味では敷居が高いことは否めません。
Androidスマートフォンの一部機種の電話アプリには伝言メモという機能があります。機種によっては簡易留守録や簡易留守メモなどと呼ばれます。この機能もahamoにない留守番電話の代わりになります。
伝言メモとは留守番電話サービスセンターではなく端末にメッセージを保存する機能です。どの通信事業者でも利用できるというメリットがある反面、どの端末でも利用できるわけではないというデメリットがあります。
伝言メモがあるAndroidスマートフォンさえあれば、ahamoに留守番電話がないという問題はひとまず解決します。いっそahamoに乗り換えるのと同時に、伝言メモがあるAndroidスマートフォンに買い替えるのもいいでしょう。
なお2022年10月1日時点でahamoで販売されているGalaxy S20 5GとAQUOS wish2には伝言メモがあります。メーカーの公式サイトで確認しました。これらを購入することを検討しているなら安心してください。