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日本通信SIM、合理的シンプル290プランの通信停止の猶予を12月31日まで延長

投稿 著者 賀来泰史

日本通信は2022年6月15日、日本通信SIMの合理的シンプル290プランで通信容量を超過したときにデータ通信の利用を停止する措置について、6月30日までとしていた猶予期間を12月31日まで延長すると発表しました。

合理的シンプル290プランでは通信容量の上限を1GBから100GBまで1GB単位で設定できます。1GBまでならわずか月額290円(税込)で利用できるものの、通信容量を超過するとデータ通信の利用が停止されてしまいます。

一般的なプランでは通信容量を超過しても通信速度が制限されるだけで、データ通信そのものが利用できなくなることはありません。しかし合理的シンプル290プランではデータ通信そのものが利用できなくなってしまうのです。

通信容量の上限を引き上げればデータ通信の利用を再開することは可能ですが、いちいち設定を変更するのは面倒ですし、かといって通信容量の上限を高めにしておくのも不安です。あまりユーザーフレンドリーとはいえません。

1月27日にプランの提供が開始された時点では、利用停止措置に3月31日までの猶予期間が設けられていました。恐らくはこのようなトリッキーな仕様が利用者の混乱や反発を招くことがないよう、周知期間を置くことにしたのでしょう。

そして3月25日には猶予期間が6月30日までに延長され、6月15日には猶予期間が12月31日までに延長されることになりました。結局は1年近い猶予期間が設けられることになったわけです。

こうして猶予期間が再度延長されることになったきっかけが、楽天モバイルのプラン改定であることは想像に難くありません。直近で日本通信SIMの申し込みは急増しているはずなので、その勢いに水を差したくないのでしょう。