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オーケーでスマホ決済をするならpovo2.0に乗り換えるべき理由

投稿 更新 著者 賀来泰史

2022年2月28日からスーパーマーケットのオーケー(通称オーケーストア)がpovo2.0のあるサービスの対象になります。オーケーでスマートフォン決済を利用するなら、そのためだけにpovo2.0に乗り換えてもいいと思いました。

povo2.0は容量を追加しないと低速

まずpovo2.0について簡単に説明します。povo2.0はauのサブブランドです。これはベースプランをトッピングと呼ばれるオプションでカスタマイズしていくユニークなプランです。

最大の特徴は基本料金が無料であることです。ただし通信容量は付与されず、通信速度は最大128kbpsという極端な遅さです。このままではオーケーでスマートフォン決済を利用することもままなりません。

かといって390円(税込)のデータ追加1GB(7日間)や990円(税込)のデータ追加3GB(30日間)を定期的に購入しようものなら、結局はそこらの格安SIMよりも高くついてしまいます。

このようにpovo2.0はなまじ基本料金が無料であるばかりに、安さと速さのバランスが失われてしまっているきらいがあります。まさにそこを重視している私としては、povo2.0に興味こそあれ乗り換えようとまでは思えませんでした。

オーケーで容量がもらえるように

しかしあることがきっかけで事情が変わりました。2022年2月28日からオーケーがpovo2.0の「#ギガ活」の対象店舗に追加されることになったのです。私のようなオーケーの常連客がこぞってpovo2.0に乗り換えたくなる大事件でした。

#ギガ活とはエントリーして対象店舗で買い物をすると通信容量がもらえるサービスです。オーケーの場合はスマートフォン決済のau PAYで2000円(税込)以上の支払いをすることで、データボーナス1GB(7日間)が贈呈されます。

つまりオーケーでスマートフォン決済を利用して生活必需品を購入していくだけで、ひとりでに通信容量が増えていくというわけです。こんなに都合のいいことはありませんよね。

オーケーでスマートフォン決済を利用するとオーケークラブ会員特典の割引は適用されなくなりますが、差額はせいぜい数十円から百数十円といったところですし、それで1GBがもらえると思えば安いものです。

ちなみに私はオーケーで週2回の買い物を欠かさず、1回の買い物で2000円(税込)を下回ることはほとんどありません。そしてスマートフォン決済を利用しています。povo2.0に乗り換えれば月8回の買い物で8GBがもらえる計算です。

これならわざわざデータトッピングを購入するまでもありません。基本料金が無料のままで通信容量が毎月8GBくらい利用できる、とんでもない格安SIMの誕生です。こんなにおいしい話があっていいのでしょうか。

費用対効果はいいけど面倒くさい

オーケーでスマートフォン決済を利用するだけという敷居の低さの割に、費用対効果の高さはかなりのものがあります。しかし運用面では課題もあります。いろいろと手間を取られることが多いのです。要するに面倒くさいのです。

オーケーでもらえるデータボーナス1GB(7日間)のプロモコードはメールで届きます。このプロモコードをpovo2.0アプリで入力して通信容量に引き換えるという作業を、買い物のたびに繰り返さなければなりません。

さらに利用停止や契約解除への対策として、およそ180日ごとに有料トッピングを購入するか、180日ごとに通話料金とSMS料金の合計が660円(税込)を超過するまで利用する必要があります。

2024年5月時点で最も安く済ませられる方法は、およそ180日ごとに330円(税込)のデータ使い放題(24時間)というデータトッピングを購入することです。これだけは必要経費として割り切るしかありません。

これがずっと続くとは限らない

もう一つ気になることがあります。オーケーやpovo2.0がこんな大盤振る舞いのサービスをいつまで存続できるのかということです。採算が取れなくてすぐに撤退してしまったとしても不思議ではありません。

ホームセンターのカインズがいい例です。2021年9月29日のサービス開始当初は対象店舗でしたが、わずか2カ月後の2021年11月30日をもって対象店舗から除外されてしまいました。

オーケーがカインズと同じ道をたどることになるのかどうかは分かりません。少なくとも2022年2月時点では何も決まっていません。それでもいつか終わりが来るかもしれないということだけは覚悟しておいてください。

いずれにせよこれが、オーケーでスマートフォン決済を利用しながら携帯料金を節約する、絶好の機会であることは間違いありません。どうせなら少しでも早くpovo2.0に乗り換えて、少しでも長くおいしい思いをさせてもらいましょう。