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OCN モバイル ONEの電話番号を変更する裏技

投稿 更新 著者 賀来泰史

OCN モバイル ONEには電話番号を変更する正規の方法はありません。しかしある仕組みを利用すれば結果的に電話番号を変更したのと同じ状態になることを発見しました。その仕組みとは何なのかというと、ずばり容量シェアです。

電話番号を変更する正規の方法はない

OCN モバイル ONEではいったんSIMに割り当てられた電話番号を変更することは不可能です。SIMと電話番号は完全に一体となっていて、これらを分離することは絶対にできないのです。

サイズを変更するためにSIMを交換しようも、破損や紛失したSIMを再発行しようも、同じ電話番号のSIMが複製されるだけです。古いSIMも新しいSIMも実質的には同じものであると見なされます。

ちなみにこれはOCN モバイル ONEに限ったことではありません。私が知っている格安SIMは電話番号が変更できないものばかりです。もしかしたらMVNOにはその権限が与えられていないのかもしれません。

容量シェアで無理やり電話番号を変更

OCN モバイル ONEの電話番号を変更する裏技みたいなものはないだろうかとあれこれ考えているうちに、あるアイデアが浮かんできました。それは容量シェアを利用するというものです。

OCN モバイル ONEには容量シェアという仕組みがあり、メインのSIM1枚とオプションのSIM最大4枚との間で通信容量をシェアできます。これらのSIMにはそれぞれ異なる電話番号が割り当てられます。

そしてここからがポイントなのですが、オプションのSIMを追加してからメインのSIMだけを解約しても、オプションのSIMだけを引き続き利用していくことができます。

メインのSIMの電話番号とオプションのSIMの電話番号は異なるため、メインのSIMを解約してオプションのSIMを利用すると、結果的に電話番号を変更したのと同じ状態になります。

例えばメインのSIMの電話番号が090-AAAA-AAAA、オプションのSIMの電話番号が090-BBBB-BBBBなら、上記の方法で090-AAAA-AAAAから090-BBBB-BBBBに電話番号を変更することが可能です。

無理やりな感じがしますが、利用規約に違反することをしているわけではありません。オプションのSIMの追加やメインのSIMの解約といった手続き自体はごく一般的なものですし、電話番号を変えたいなら遠慮は無用です。

高くつくことがあるが手っ取り早い

オプションのSIMを追加してからメインのSIMを解約して電話番号を変更する方法は、メインのSIMを再び契約し直して電話番号を変更する方法より、費用が高くつくことがあります。

オプション追加の場合は、SIMカード追加手数料3300円(税込)、SIMカード手配料433.4円(税込)、容量シェアSIM料金440円(税込)、SIMカード利用料132円(税込)が必要です。SIMカード追加手数料は4回まで0円です。

再契約の場合は、初期手数料3300円(税込)、SIMカード手配料433.4円(税込)が必要です。初期手数料は通販サイトなどでエントリーパッケージを購入すると変動することがあります。

オプション追加の合計金額は4305.4円(税込)ですが、4回までなら1005.4円(税込)になります。再契約の合計金額は3733.4円(税込)で、エントリーパッケージの価格や送料によって変動します。

オプション追加の方が高くつくこともありますが、わざわざエントリーパッケージを購入する必要がない分だけ手っ取り早いです。すぐにでも電話番号を変えたいならオプション追加がおすすめです。