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auローミング終了後の楽天モバイルをメイン回線にしてみた

投稿 更新 著者 賀来泰史

楽天モバイルは2021年3月で東京都におけるau回線へのローミング接続を原則終了しました。そこで東京都に住む私が4月の間だけ楽天モバイルをメイン回線として利用し、auローミングなしで使いものになるかどうか確かめてみました。

楽天モバイル

楽天モバイルをメイン回線に変更

楽天モバイルのSIM

普段私はドコモ回線につながるOCN モバイル ONEをメイン回線として利用し、自社回線の楽天回線とパートナー回線のau回線につながる楽天モバイルをサブ回線として利用しています。

自宅にいるときの電波強度はOCN モバイル ONEが常に最大で、楽天モバイルが4段階で1から3といったところです。4月に入ってからも楽天モバイルの電波強度に大きな変化は見られませんでした。

スマートフォンはSIMスロットが二つあるZenFone 6です。一つ目のSIMスロットにOCN モバイル ONEのSIMを挿入し、二つ目のSIMスロットに楽天モバイルのSIMを挿入しています。

ZenFone 6の設定で「ネットワークとインターネット」→「デュアルSIMカード設定」→「モバイルデータ通信」と進み、優先するSIMを「SIM 1」から「SIM 2」に、つまり楽天モバイルのSIMに切り替えました。

「モバイルデータ通信」だけでなく「音声通話」も「SIM 1」から「SIM 2」に切り替えようかと思いましたが、誰かに電話をかけたり誰かから電話がかかってきたりすることはほとんどないので、今回はやめておきました。

これでOCN モバイル ONEから楽天モバイルにメイン回線を変更できました。その場でいろいろなことを試してもよかったのですが、外出中にいつもしていることを試さなければ意味がないだろうと思い直しました。

楽天モバイルをメイン回線で利用

楽天モバイルのSIM、ZenFone 6

最近はあまり外出しないので外出先でスマートフォンを利用することも少なくなりましたが、それでもスーパーマーケットなどで買い物をするときはバーコード決済のためにスマートフォンを利用しています。

そこで今回は4月1日から4月30日までの1カ月間にわたり、auローミングなしの楽天モバイルをメイン回線にした状態で、地上のスーパーマーケットで楽天ペイを9回利用し、地上のドラッグストアでFamiPayを1回利用してみました。

するといずれのアプリも起動してからバーコードやポイント残高などが表示されるまでに、何秒か待たされるようになってしまいました。これはOCN モバイル ONEがメイン回線だったときにはなかったことです。

そればかりか楽天ペイとFamiPayでそれぞれ1回ずつエラーが発生し、バーコードやポイント残高などが表示されないこともありました。何度か再読み込みをしたら復旧しましたが、レジの順番が回ってくる寸前だったので焦りました。

なぜこのようなことが起こったのかというと、総務省の資料によれば2020年6月9日現在で楽天モバイルの周波数帯は屋内に届きにくいバンド3のみで、屋内に届きやすいプラチナバンドが割り当てられていないからです。

3月まではau回線にローミング接続することでこの問題に対処していました。しかし4月からはそれができなくなって楽天回線だけでやりくりするしかなくなった結果、先ほどのようにアプリの利用に支障を来たしてしまったわけです。

楽天モバイルをメイン回線で利用した感想

楽天モバイルをメイン回線として利用してみて、プラチナバンドが割り当てられていないだけでこうもつながりにくくなるのかと驚きました。電波強度が弱かった時点で嫌な予感がしていましたが、想像以上でした。

幸いにもバーコード決済ができないという最悪の事態にまでは発展しませんでしたが、それもこのまま楽天モバイルをメイン回線として利用していたら時間の問題でしょう。

いずれ楽天モバイルにプラチナバンドが割り当てられたらメイン回線として利用してもいいと思いますが、それは当分先のことになりそうですし、しばらくはサブ回線として利用するつもりです。

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