格安SIMカードのデメリット

2017年3月28日

格安SIMカードのデメリットを挙げてみました。そもそもデメリットが多いからこそお金が掛からないわけで、デメリットばかりあげつらっても仕方がないのですが、こういうことについて知っておくのも大事なことです。

速度が遅い

格安SIMカードのデメリットといえば、やはりこれです。とにかく通信速度が遅いという不満の声をよく耳にします。私自身、格安SIMカードを使っていてそのように感じることがあります。

帰宅ラッシュの午前7時から午前9時ごろ、会社が昼休みに差し掛かる午後0時から午後1時ごろ、それから終業後の午後6時から翌日午前0時ごろの時間帯には、格安SIMカードの通信速度が著しく低下する傾向があります。

MVNOはそれぞれに設備増強をするなどして対策を講じてはいるものの、それが利用者や通信量の増加に追いつくまでには至っていないようです。もちろん例外もありますが、おおむねこのような状況になっています。

UQ mobileとワイモバイルに関しては、それぞれauとソフトバンクのサブブランドということもあり、キャリアに匹敵するほどの通信速度を計測することもあります。通信速度の速さを重視するなら、これらを選ぶのもありです。

クレジットカードが必要なものが多い

格安SIMカードのデメリットとしてよく知られていることですが、ほとんどの格安SIMカードはクレジットカードでしか支払いができません。つまりクレジットカードがなければ、そもそも申し込み自体ができないのです。

お金がないから通信費を節約するために格安SIMカードを使いたい、でも収入が少ないとクレジットカードの審査に通らない、クレジットカードがないから格安SIMカードの申し込みができない……。そんなジレンマがあります。

しかしデビットカードや口座振替などで支払いができる、クレジットカード不要の格安SIMカードも少数ながら存在します。選り好みさえしなければ、クレジットカードがないことはそれほど大きな問題ではありません。

au回線だと使えない端末が多い

ドコモとソフトバンクの3G回線にはW-CDMAというメジャーな通信方式が採用されているので、ドコモ系とソフトバンク系の格安SIMカードは、およそすべてのSIMフリー端末で使えると考えて差し支えありません。

しかしauの3G回線にはCDMA2000というマイナーな通信方式が採用されているので、au系の格安SIMカードは、SIMフリー端末の中でもごく一部のものでしか使えません。これはau系の格安SIMカードならではのデメリットです。

スマートフォンの音声通話が3G回線からVoLTE回線に移行しつつある中で、au系の格安SIMカードに対応した機種も徐々に増えていますが、ドコモ系とソフトバンク系の格安SIMカードに比べればまだ十分とはいえません。

キャリアメールが使えない

格安SIMカードではキャリアメールが使えないので、キャリアメール以外の受信を拒否している相手とメールのやりとりができなくなったり、キャリアメール認証ができなくなったりするデメリットがあります。

しかし近頃では連絡を取るならメールよりもLINEという風潮がありますし、キャリアメール認証を求められることも少なくなりました。以前に比べるとキャリアメールの重要度は低下しています。

Gmail、Yahoo!メール、Outlook.comなどのフリーメールでも事足りることがほとんどなので、格安SIMカードでキャリアメールが使えなくても、あまり深刻に受け止めることはありません。

LINEで年齢確認ができない

LINEのID検索は、ドコモならMy docomo、auならauお客さまサポート、ソフトバンクならMy SoftBankにログインし、年齢判定サービスで18歳以上であることを証明すれば、有効になります。

しかし格安SIMカードはLINEモバイルを除き、キャリアの年齢判定サービスに対応しておらず、自らが18歳以上であることを証明できないので、LINEのID検索を有効にできません。これも格安SIMカードのデメリットです。

格安SIMカードに乗り換える前にあらかじめ年齢確認を済ませておくか、ID検索をあきらめて電話帳連携、招待、QRコード、ふるふるなどで友だちを探すことにすれば対処できますが、いずれにせよ多少の不便を強いられます。

APNを設定しなければならない

SIMカードを端末に入れればすぐにデータ通信ができるわけではなく、まずはAPNを設定する必要があります。ものの数分で終わる簡単な作業ですが、それでも格安SIMカードのデメリットであることに違いはありません。

格安SIMカードのパッケージや公式サイトなどに記載されている手順に従って作業を進めていけば、行き詰まることはないと思いますが、スマートフォンに慣れていないと手を焼くこともあるでしょう。

どうしてもうまくいかないときには、格安SIMカードの公式サイトからカスタマーサポートに問い合わせをして、相談に乗ってもらってください。ただしその場合は有償での対応になることもあります。

店舗でサポートが受けにくい

店舗を構えず、インターネットや電話だけで業務を完結させているMVNOは少なくありません。そのようなところの格安SIMカードを選ぶと、店に駆け込んで急ぎの用事を済ませるというようなことができなくなります。

つまり店舗を訪れたその日のうちに商品を受け取ったり、故障した端末を持ち込んで代替機と交換してもらったり、店員に面と向かって分からないことを相談したりはできないということです。

MVNOの店舗も増えつつありますが、キャリアの店舗のように全国各地にくまなく展開するには至っていません。店舗でサポートが受けにくいというデメリットを覚悟の上で、格安SIMカードに乗り換える必要があります。

端末を同時購入できないことも

MVNOの中には、スマートフォン、タブレット、モバイルWi-Fiルーターなどの端末を販売していないところがあります。そのようなMVNOはだいぶ少なくなりましたが、ゼロではありません。

そのようなMVNOの格安SIMカードを選ぶなら、端末は別途用意する必要があります。今まで使っていた端末をそのまま使えることもありますが、それができなければ、通販サイトや家電量販店などで購入してください。

端末だけを購入するとなると、実質0円や一括0円といったキャンペーン価格ではまず購入できないので、SIMカードと端末を同時購入するよりも出費がかさむ可能性があります。これもデメリットといえばデメリットです。

もっともそれで数万円の初期投資をすることになっても、格安SIMカードに乗り換えることで月々の支払いは少なくなりますから、他の格安SIMカードと比較して高いか安いかはさておき、元を取るのはそれほど難しくありません。

例えばSIMフリースマホを3万円で購入し、格安SIMカードで毎月3000円ずつ節約していけば、10カ月で元が取れます。さすがに10カ月も経たずに再び端末を買い替えることはないでしょうから、現実的な線だと思います。

端末によっては不具合が起きることも

ドコモ系のデータ通信専用の格安SIMカードでは、まれにセルスタンバイ問題が起きることがあります。スマートフォンの一部の機種で、圏外になる時間が長くなったり、バッテリーの消耗が激しくなったりする問題です。

同様にドコモ系のデータ通信専用の格安SIMカードでは、アンテナピクト問題が起きることもあります。アンテナピクト(アンテナのマーク)や、データ通信ピクト(データ通信のマーク)が、画面に表示されなくなる問題です。

これらの問題の対処法は、そもそもこれらの問題が発生しない機種を選ぶことです。MVNOが端末ごとに動作確認をした結果を、公式サイトで公表していることがあるので、そのような情報を事前に確認しておくことを勧めます。

音声通話やSMSに対応した格安SIMカードでは、これらの問題が起きないことが分かっています。これらの問題が発生する恐れがある機種を使うなら、音声通話やSMSに対応した格安SIMカードを選んでください。

スマートフォンのrootを取得し、これらの問題を回避できるように設定をいじる方法もありますが、高度な知識を要する上に、メーカー保証の対象からも外れてしまうので、推奨はしません。

OSアップデートで不具合が起きることも

スマートフォンのOSをアップデートしたときに、新しいバージョンのOSで格安SIMカードが正常に動作する保証はどこにもありません。AppleやGoogleがあらゆる格安SIMカードの動作確認をしているわけではないからです。

つまりスマートフォンのOSをアップデートするたびに、何かしらの不具合が起きる可能性があるのです。これは一過性の問題ではないので、格安SIMカードのデメリットとしてはなかなか厄介です。

実際にそのような不具合が起きたことがありました。iOS 8にアップデートしたiPhoneとiPadで、mineoやUQ mobileなどのau系の格安SIMカードが動作しなくなったのです。今後も同じようなことがないとは言い切れません。