格安SIMに障害者割引はあるか
ドコモにはハーティ割引、auにはスマイルハート割引、ソフトバンクにはハートフレンド割引という障害者割引があります。それでは格安SIMにもこれらのような障害者割引はあるのでしょうか。
格安SIMに障害者割引はほとんどない
結論から言えば、格安SIMに障害者割引はほとんどありません。当サイトで紹介しているすべての格安SIMについて調べましたが、障害者割引がある格安SIMは一つしかありませんでした。
その格安SIMとは、J:COM MOBILEです。契約約款にこっそり書いてあるだけなので気付きにくいのですが、実はこのJ:COM MOBILEにはハートフル特約という障害者割引があります。
契約事務手数料3300円(税込)、サービス変更・登録等手数料3300円(税込)、電話番号変更手数料3300円(税込)、SIMカード再発行手数料2200円(税込)、SIMカードサイズ変更手数料2200円(税込)が免除されます。
身体障害者手帳(1級、2級)、療育手帳(最重度、重度、中度)、精神障害者保健福祉手帳(1級)のいずれかを所有している本人、またはその本人と同居して扶養している家族が、適用を申請する必要があります。
このハートフル特約、契約事務手数料が免除されるのはいいのですが、それなら他の格安SIMでも障害者割引としてではなくキャンペーンとしてしょっちゅうやっていることです。ありがたみはそれほどありません。
格安SIMは障害者割引がなくても安い
格安SIMに障害者割引がほとんどないからといって、それで格安SIMをあきらめてしまうのはもったいないです。格安SIMはたとえ障害者割引がなくてもそのままで十分に安いからです。
格安SIMは月額1000円を下回ることが珍しくありません。かけ放題オプションに加入したとしても月額1500~2000円くらいで済みます。これだけ安ければ、格安SIMに障害者割引がないことは気になりません。
障害者割引があるキャリアと比較
IIJmio | 割引前 | 割引後 |
---|---|---|
初期費用 | 3733.4円 | 3733.4円 |
基本料金 | 850円 | 850円 |
通話30秒 | 11円 | 11円 |
ドコモ | 割引前 | 割引後 |
---|---|---|
初期費用 | 3850円 | 0円 |
基本料金 | 3465円~ | 1958円~ |
通話30秒 | 22円 | 22円 |
au | 割引前 | 割引後 |
---|---|---|
初期費用 | 3850円 | 3850円 |
基本料金 | 3465円~ | 3058円~ |
通話30秒 | 22円 | 11円~ |
ソフト | 割引前 | 割引後 |
---|---|---|
初期費用 | 3850円 | 0円 |
基本料金 | 3278円~ | 3058円~ |
通話30秒 | 22円 | 22円 |
IIJmioの2ギガプラン、ドコモの5Gギガライト、auのスマホミニプラン 5G/4G、ソフトバンクのミニフィットプラン+について、2023年6月1日時点で障害者割引が適用される前後の料金です。IIJmio以外の通信容量は1GBです。
格安SIMであるIIJmioに障害者割引はありませんが、それでも基本料金の安さは一目瞭然です。たとえドコモやauやソフトバンクに障害者割引が適用されても、IIJmioとは大きな差があります。
しかもIIJmioは定額制プランなので、通信量が2GBを超えても基本料金はそのままです。キャリアは従量制プランなので、通信量が1GBを超えると基本料金はさらに高くなります。
結局キャリアの障害者割引は焼け石に水でしかないのです。高額な料金が多少安くなったところで、格安SIMには遠く及びません。お金の節約を第一に考えるなら、すぐにでもIIJmioなどの格安SIMに乗り換えるべきです。