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固定IPの格安SIMを比較

2019年3月18日更新

固定IPの格安SIMを比較しています。いずれも法人だけでなく個人でも申し込みができます。法人向け格安SIMの申し込みができない自営業の個人事業主にとっては、貴重な存在です。

固定IPの格安SIMがあれば、IoTやM2Mのシステムが手軽に構築できます。例えば防犯カメラ、監視カメラ、車載カメラ、モニタリング、センシングなどです。低予算で、屋内外を問わず設置できるというメリットがあります。

アクセス制限にも役立ちます。固定IPアドレスは文字通り固定されているので、そのIPアドレスのアクセスのみ許可し、他のIPアドレスのアクセスを拒否するような仕組みにするだけで、高度なセキュリティーが実現するというわけです。

固定IPの格安SIMはこのように何かと便利ですが、その分だけ基本料金が高いのが玉にきずです。一般的な格安SIMよりも500~1000円くらい上乗せされていると思ってください。

しかし高いとはいってもしょせんは格安SIMなので、ものすごく高いというほどではありません。キャリアに比べたらずっと安いですし、IoTやM2Mのために固定回線を引くよりは安く済ませられます。

それでもなるべく費用を抑えたければ、下り上りともに低速のプランや、下りが低速で上りが高速のプランなども検討してみてください。一部の格安SIMにはこのようなプランが用意されています。

固定IPの格安SIMといえば、インターリンクLTE SIMです。低速プラン、1GBプラン、3GBプラン、7GBプラン、10GBプラン、30GBプランがあります。低速プランなら月額1000円(税別)という安さです。

さらには、下りが低速で上りが10GBまで高速のプランや、下りが低速で上りが30GBまでの高速のプランもあります。データをアップロードするだけなら、これらのプランがおすすめです。

インターリンクLTE SIM

インターリンクLTE SIM

上り高速プランがある固定IPの格安SIM

インターリンクLTE SIMは、固定IPの格安SIMです。すべてのSIMカードに固定IPアドレスが付与されます。この固定IPアドレスはオプションではないため、必要に応じて付けたり外したりはできません。

固定IPアドレスはMVNOによって自動的に割り当てられます。こちらで選択したり変更したりはできません。固定IPアドレスの逆引きホスト名は、コントロールパネルから変更できます。料金は無料です。

音声通話対応プランはなく、データ通信専用プランのみです。SMSオプションを追加すればSMSの送受信もできます。どちらかというとスマートフォンのためではなく、IoTやM2Mのために用いられることが多くなるでしょう。

下り上りともに低速のプラン、下り上りともに高速のプラン、さらには下りが低速で上りが高速のプランまであります。固定IPの格安SIMでデータのアップロードしかしないのであれば、上り高速プランがおすすめです。

費用面で注目したいのは、初期費用が一般的な格安SIM並みの3000円(税別)であることと、基本料金が初月無料であることです。つまり導入コストが安いということです。固定IPの格安SIMでここまで導入コストが安いのは珍しいです。

インターリンクLTE SIM

ASAHIネット LTE ANSIM

通話プランがある固定IPの格安SIM

ASAHIネット LTE ANSIMには、SIMカードに固定IPアドレスを付与できるオプションがあります。オプションの初期費用は800円(税別)、料金は月額800円(税別)で初月無料です。

データSIMだけでなく通話SIMでも、このオプションで固定IPアドレスを付与できます。普通の格安SIMと同じように電話がかけられるものがよければ、ASAHIネット LTE ANSIMで決まりです。

ただし通話SIMは個人のみ申し込みができ、法人は申し込みができません。また2018年11月13日から、通話SIMそのものの受け付けが停止しており、個人か法人かを問わず申し込みができなくなっています。再開は未定です。

通話SIMとデータSIMのそれぞれに、1日110MBプラン、3ギガプラン、7ギガプランという三つのプランがあります。さらにデータSIMには、IoTやM2Mに最適な128Kプランもあります。

基本料金はそれなりに安いものの、固定IPアドレス付きだとむしろ割高になってしまうことは否めません。固定回線などとのセット割引が適用されて、ようやく他の格安SIMと肩を並べられるかどうかといったところです。

イプシム

動的IPに変更できる固定IPの格安SIM

イプシムは、SIMカードに固定IPアドレスが付与された状態で利用開始となります。そのため初期費用にはIPアドレス割当費用500円(税別)が含まれ、基本料金には固定IP利用料500円(税別)が含まれます。

固定IPアドレスを別のものに変更したり、動的IPアドレスに変更したり、動的IPアドレスから固定IPアドレスに戻したりもできます。固定IPの格安SIMの中でもひときわ自由度が高くなっています。

動的IPアドレスに変更すれば、もちろん固定IP利用料は支払わなくてもよくなります。しかし固定IP利用料が不要になるのは翌月からなので、少なくとも1カ月分は必ず支払わなければなりません。

プランは、下り最大200kbpsの無制限プランと、100MB、1GB、3GB、5GB、7GB、10GBプランです。すべてのプランにバースト転送機能があり、低速状態でも初速だけは高速になるのが特徴です。

基本料金の安さはなかなかのものです。しかも支払い方法が振り込みなら初月無料で、年払いなら1カ月分無料なので、最大2カ月分無料になります。ただし振り込み手数料は自己負担なので、その分は差し引いて考える必要があります。

固定IPの格安SIM 料金比較

※表内の金額は税別

通話プラン+固定IP

容量安値次点
3GBASAHI-
2400円-
7GBASAHI-
3480円-

ここまで紹介してきた固定IPの格安SIMの中で、音声通話対応プランがあるのはASAHIネット LTE ANSIMだけです。インターリンクLTE SIMとイプシムには、データ通信専用プランしかありません。

SMSプラン+固定IP

容量安値次点
なしインター
イプシム
ASAHI
1140円1668円
100MBイプシム-
1200円-
1GBイプシムインター
1340円1490円
3GBイプシムインター
1480円1740円
5GBイプシム-
1840円-
7GBイプシムインター
2240円2490円
10GBイプシムインター
2740円3040円
30GBインター-
6940円-
上り10GBインター-
2090円-
上り30GBインター-
3740円-

イプシムが上位を占めています。インターリンクLTE SIMも決して悪くありません。低速プランではこれらが同じ金額で並んでいますが、通信速度が速いのは下り最大200kbpsのイプシムです。

データプラン+固定IP

容量安値次点
なしイプシムインター
990円1000円
100MBイプシム-
1050円-
1GBイプシムインター
1190円1350円
3GBイプシムインター
1330円1600円
5GBイプシム-
1690円-
7GBイプシムインター
2090円2350円
10GBイプシムインター
2590円2900円
30GBインター-
6800円-
上り10GBインター-
1950円-
上り30GBインター-
3600円-

ASAHIネット LTE ANSIMがすっかり姿を消し、インターリンクLTE SIMとイプシムの一騎打ちになっています。初期費用が安くて基本料金も初月無料のインターリンクLTE SIMを選ぶか、基本料金が安いイプシムを選ぶかの二者択一です。

固定IPの格安SIM 仕様比較

キャリア

項目
インター
ASAHI
イプシム
ドコモ
au---
ソフトバンク---
ワイモバイル---

いずれもドコモ系の格安SIMです。SIMフリー端末で使うならキャリアを意識する必要はありませんが、ドコモ以外のSIMロックが掛かった端末で使うなら、そのSIMロックを解除しなければなりません。

割引

項目
インター
ASAHI
イプシム
初月無料
セット割--
家族割--
ポイント還元---

インターリンクLTE SIMとASAHIネット LTE ANSIMは、基本料金が初月無料です。イプシムも、振り込みならそうなります。ASAHIネット LTE ANSIMには固定回線セット割引があり、イプシムには複数回線割引があります。

支払い方法

項目
インター
ASAHI
イプシム
クレジットカード
デビットカード--
LINE Pay カード---
口座振替---
振り込み--

固定IPの格安SIMでクレジットカードが不要なのは、インターリンクLTE SIMとイプシムです。インターリンクLTE SIMはデビットカードで支払いができ、イプシムは振り込みで支払いができます。

データ通信

項目
インター
ASAHI
イプシム
速度切り替え-
バースト転送--
容量繰り越し
容量シェア---
容量追加
Wi-Fiスポット--
メールアドレス--

いずれの格安SIMも、固定IPアドレス付きのSIMカードを発行できます。通信速度の切り替えに対応しているのはインターリンクLTE SIMとイプシムで、バースト転送に対応しているのはイプシムのみです。

通話

項目
インター
ASAHI
イプシム
通話割引アプリ---
通話定額---
IP電話---
転送電話---
迷惑電話ストップ---
留守番電話---
キャッチホン---

ASAHIネット LTE ANSIMには音声通話対応プランがありますが、通話料金割引アプリ、かけ放題オプション、留守番電話、キャッチホンなどのサービスに軒並み対応しておらず、使い勝手に難があります。

サポート

項目
インター
ASAHI
イプシム
セキュリティー--
端末保証---
訪問サポート---
遠隔サポート--

ASAHIネット LTE ANSIMには、セキュリティーオプションと遠隔サポートオプションがあります。インターリンクLTE SIMとイプシムは、サポートに関しては多くを望めません。

手続き

項目
インター
ASAHI
イプシム
未成年契約
MNP手動切り替え--
プラン変更
サイズ変更

未成年のうちから固定IPの格安SIMが必要になることは少ないでしょうが、一応いずれの格安SIMも未成年で契約できます。ASAHIネット LTE ANSIMにMNP転入する際は、SIMカードが届いてから回線を手動で切り替えられます。

迷ったらインターリンクLTE SIM

インターリンクLTE SIMをおすすめします。初期費用や基本料金がそれなりに安く、しかも基本料金に関しては初月無料で、費用対効果に優れています。大容量プランや上り高速プランなどのユニークなプランも魅力的に映ります。

そして何よりも、インターリンクにはプロバイダーとしての長年の実績があり、インターリンクLTE SIMも格安SIMとしての歴史は長く、そう簡単にサービスが終了することはないだろうという安心感があります。

音声通話対応プランがよければ、インターリンクLTE SIMはあきらめてASAHIネット LTE ANSIMなどを選ぶしかありませんが、データ通信専用プランでもよければ、インターリンクLTE SIMを選んでみてください。

インターリンクLTE SIM

固定IPの格安SIM コラム

固定IPの格安SIMの選び方

固定IPの格安SIMは、個人向けのものから法人向けのものまでさまざまな種類があり、どれを選ぶべきか迷ってしまいます。ここではそんな固定IPの格安SIMの選び方について考えてみましょう。

何はともあれ大切なのは、費用の安さです。導入コストと運用コスト、つまり初期費用と基本料金のバランスが取れたものを選ぶようにしてください。片方が安くても、もう片方が高くては意味がありません。

一般的な格安SIMならここまでする必要はなく、基本料金さえ比較しておけば十分です。しかし固定IPの格安SIMは初期費用がまちまちなので、基本料金だけでなく初期費用も含めて総合的に比較するべきです。

自分であれこれと計算するのが面倒なら、固定IPの格安SIMはだいたいウェブで見積もりが取れるようになっているので、とりあえず相見積もりを取ってみるのもいいでしょう。

支払い方法にも注目してください。固定IPの格安SIMは法人を主な対象としていることから、支払い方法が特殊であることが多く、例えばクレジットカード払いができなかったり、請求書払いができたりします。

大口契約を検討しているなら、その申し込みが簡単にできるかどうかも確認しておきましょう。MVNOによっては大口契約の相談窓口を設置していることがあるので、ぜひ活用したいところです。

プランの多さも重要な要素です。今は10GBプランで満足でも、将来的には20GBプランや30GBプランでなければ満足できなくなるかもしれません。そういうときに20GBプランや30GBプランが用意されていないと、困った事態になります。

固定IPの格安SIMにすると困ること

動的IPの格安SIMではなく固定IPの格安SIMだと、何かしら問題が起きるのではないかと、心配になってしまうこともあるでしょう。そこで固定IPの格安SIMにすると困ることについてまとめてみたいと思います。

最大の問題点は、費用の高さです。固定IPアドレスという付加価値がある分、どうしても初期費用や基本料金が高くなりがちです。固定IPアドレスを必要とする以上、やむを得ない出費ではあるものの、やはり気になります。

プランの少なさに困らされることもあります。固定IPの格安SIMはプランが少ない傾向があり、プラン変更したくなってもちょうどいいプランがなく、解約せざるを得ない状況に追い込まれがちです。

もちろん固定IPの格安SIMにもプランが豊富なものはありますが、どちらかといえばそうではないもの、例えば音声通話対応プランがないものや、大容量プランがないものなどが多いように見受けられます。

もしプラン変更を断念して解約し、他の格安SIMに乗り換えることになれば、他の格安SIMで改めて初期費用を支払わなければなりません。固定IPの格安SIMの大きな問題である初期費用の高さが、ここでも響いてきます。

それからIPアドレスが固定されているというメリットは、時としてデメリットにもなり得ます。利用者が特定しやすく、特定の利用者のアクセスだけを許可しやすいということは、逆にそれを拒否しやすいということでもあるからです。

例えばどこかのサイトの運営者が、格安SIMに付与された固定IPアドレスを弾くように設定すれば、それだけで簡単にアクセスを制限されてしまいます。あくまで可能性の話ですが、そのようなことがないとも限りません。

固定IPのプリペイドSIMでテストを

固定IPの格安SIMに関する情報、特に固定IPの格安SIMで何らかのシステムを構築したというような体験談は、ウェブで検索してみても見つかりにくく、実際にやってみなければ分からないことが多々あります。

そうはいっても、いきなり固定IPの格安SIMの申し込みをするのは抵抗があるものです。それでうまくいかなかったからといって、申し込みをキャンセルするわけにもいかず、初期費用や基本料金が発生してしまいます。

あらかじめSIMカードや端末をレンタルしてお試しできればいいのですが、そのようなことができる固定IPの格安SIMは、私が知る限りでは存在しません。法人向けならあるかもしれませんが、個人向けは皆無といっていいでしょう。

そこで検討したいのが、固定IPのプリペイドSIMでテストをすることです。プリペイドSIMとは、契約を結ぶ必要がなく、パッケージを購入するだけで支払いが完結する、簡易的なSIMカードです。

固定IPのプリペイドSIMは、種類は少ないものの、Amazon.co.jpなどの通販サイトで販売されていることが確認できています。価格は安いものなら数千円、高いものなら数万円といったところです。

まず固定IPのプリペイドSIMを購入し、固定IPアドレスが付与されたデータ通信回線で、IoTやM2Mなどのテストをします。その結果に問題がないことを確認してから、固定IPの格安SIMを本格的に導入すればいいわけです。

むしろ固定IPアドレスの通信環境を必要とするシステムが小規模なら、わざわざ固定IPの格安SIMの申し込みをするまでもなく、固定IPのプリペイドSIMだけで事足りることもあるでしょう。そこはうまく使い分けてみてください。

固定IPの格安SIM まとめ

インターリンクLTE SIMは、初期費用が安い上に基本料金が初月無料で、導入コストを抑えやすくなっています。大容量プランや上り高速プランといった特徴的なプランがあり、さまざまな需要に応えてくれます。

ASAHIネット LTE ANSIMは、固定IPの格安SIMでありながら音声通話対応プランが選択できることが売りです。しかし現在はその音声通話対応プランが受け付け停止中ということで、売りがなくなってしまっている状況です。

イプシムは、基本料金の安さや、固定IPアドレス関連の自由度の高さに魅力を感じるものの、MVNOとしての規模が小さく、サービスの先行きが不透明であることが懸念材料です。

インターリンクLTE SIM