合弁会社の名称はH.I.S.Mobile株式会社で、出資比率はエイチ・アイ・エスが60%、日本通信が40%です。エイチ・アイ・エスが販売を手掛け、日本通信がMVNEとして回線を提供します。
HISモバイルは、ドコモとソフトバンクのマルチキャリアに対応していますが、ドコモ回線の方が、基本料金が安く、プラン、オプション、SIMカードサイズも豊富なので、特にこだわりがなければドコモ回線を選ぶべきです。
プランは、電話かけ放題プラン、きままベストチョイスプラン、ネットピタットプラン、データ専用ネットピタットプランの四つに分類されます。
電話かけ放題プランは、5分かけ放題付きのプランです。通信容量は500MB、2GB、6GB、10GB、20GB、50GBで、基本料金はドコモ回線なら月額1674円(税込)から、ソフトバンク回線なら月額1944円(税込)からです。
きままベストチョイスプランは、一般的な音声通話対応プランです。通信容量は電話かけ放題プラン同様で、基本料金はドコモ回線なら月額1020.6円(税込)から、ソフトバンク回線なら月額1296円(税込)からです。
なお電話かけ放題プランときままベストチョイスプランの50GBは、ドコモ回線でしか選択できません。ソフトバンク回線は20GBまでです。
ネットピタットプランは、段階制の音声通話対応プランです。通信容量は15段階で最大15GB、基本料金はドコモ回線なら月額1069.2円(税込)から、ソフトバンク回線なら月額1177.2円(税込)からです。
データ専用ネットピタットプランは、段階制のデータ通信専用プランです。通信容量は11段階で最大10GB、基本料金はドコモ回線なら月額205.2円(税込)から、ソフトバンク回線なら月額313.2円(税込)からです。
ネットピタットプランとデータ専用ネットピタットプランは、2月26日から受け付けが開始される予定で、現時点では詳しい仕様が分かっていませんが、b-mobile Sシリーズをベースとしている模様です。
HISモバイルのサービス開始を記念して、キャンペーンが実施中です。3月31日までに受け付けが完了した先着1万人に限り、きままベストチョイスプランと電話かけ放題プランが、3カ月599.4円(税込)引きになります。
例えばドコモ回線、きままベストチョイスプラン、500MBという、基本料金が最も安くなる組み合わせなら、3カ月は月額421.2円(税込)で使えるということになります。
このHISモバイルは、今のところ単なる格安SIMの域を出ていませんが、エイチ・アイ・エスが関わっている以上、これから旅行者向けのサービスがいろいろと提供されていくことになるのでしょう。