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OCN モバイル ONEをiPhone 7に設定してみた

投稿 更新 著者 賀来泰史

格安SIMやSIMフリースマホの選択肢が増え、ずっと使ってきたモバイルWi-Fiルーターを使う意義がだんだんと薄れてきたので、OCN モバイル ONEの音声対応SIMをSIMフリーのiPhone 7に入れて使うことにしました。

auからOCN モバイル ONEにMNP

OCN モバイル ONEのSIM

当時の私の契約内容は、auのLTEプランが月額1008.72円(税込)、OCN モバイル ONEのデータ通信専用SIMの110MB/日コースが月額756円(税込)、050 plusが月額162円(税込)で、合計すると月額1926.72円(税込)でした。

ここからauとOCN モバイル ONEの契約を一本化してさらに維持費を浮かせたいと考えていたところ、OCN モバイル ONEの基本料金が割引になるキャンペーンが実施されていたので、思い切って乗り換えることにしました。

新規申し込みしかキャンペーンの対象ではなかったので、OCN モバイル ONEのデータ通信専用SIMをいったん解約してから、auからOCN モバイル ONEの音声対応SIMにMNPで乗り換えるという回りくどい方法を採りました。

これでauのLTEプランの支払いがなくなり、050 plusもセット割引が適用されて無料になり、OCN モバイル ONEの月額1512円(税込)だけでスマートフォンを維持できるようになりました。

まだauの最低利用期間が1年残っていたので、1万260円(税込)の解約金を支払う羽目になりましたが、もしそれを嫌って1年待っていたら今度は端末の買い取り価格が下がってしまうので、あまり気にしませんでした。

OCN モバイル ONEのパッケージはAmazon.co.jpで295.92円(税込)で投げ売り状態だったものを購入しました。ちなみに定価は3240円(税込)です。

指定されたページにアクセスし、パッケージの台紙に記載されたアクティベートコードを入力し、希望コース、SIMサイズ、MNPをする電話番号、オプション、050 plusの申し込みについてなどを選択していきました。

続いて申し込み者情報、OCNメールアドレス、OCNメールオプション、本人確認方法、申し込み内容確認方法を入力または選択し、SMSを受信する電話番号を入力し、SMSで受信した6桁の認証番号を入力しました。

本人確認方法は本人確認書類と配送時本人確認の二つがあり、今回は前者を選びました。運転免許証の表と裏をiPadで撮影し、その画像をiCloudでパソコンと同期し、パソコンからアップロードしました。

OCN モバイル ONEのSIM、書類

手続きを終えてから2日後に、SIMを1~2日後に届けるというメッセージがSMSで送られてきました。どうやら無事に審査を通過できたようです。それから2日後にSIMが自宅に届きました。

さっそくMNP転入手続きをしました。指定されたページにアクセスし、OCNお客さま番号、MNP予約番号有効期限、MNPをする電話番号、SIM製造番号、連絡先電話番号、メールアドレスを入力しました。

それからauのSIMでアンテナ表示が圏外になるまで5日間ほど待ちました。しかしとうとう圏外になることはありませんでした。しびれを切らしてOCN モバイル ONEのSIMに入れ替えると、とっくに開通していました。

なぜ解約済みのSIMでアンテナ表示が圏外にならなかったのかよく分かりませんが、今後はアンテナ表示に惑わされないように気を付けます。

最後にOCN光モバイル割の申し込みをするとともに、OCN モバイル ONEと050 plusの請求をまとめて050 plusセット割が適用されるようにしました。

今回はOCN モバイル ONEと050 plusを併用することにしましたが、この結論に至るまでには悩みました。従量制の0 SIMやFREETEL SIMなどと、基本料金が掛からないIP電話アプリの050 Freeを併用することも考えました。

しかし他の格安SIMの通信品質、将来性、信頼性などへの不安感が拭い切れなかったことや、050 Freeが手間の掛かるプリペイド式であることなどから、結局はOCN モバイル ONEと050 plusを選びました。

iPhone 7を購入

iPhone 7

まだau系の格安SIMやSIMフリーのiPhoneがなかったころ、auのiPhoneとドコモのモバイルWi-Fiルーターの2台持ちをするようになり、それがきっかけでモバイルWi-Fiルーターを愛用してきました。

しかしau系の格安SIMが登場し、SIMフリーのiPhoneも販売されるようになった現状では、もはやモバイルWi-Fiルーターを使うことにほとんどメリットを見いだせなくなりました。

そこでauからOCN モバイル ONEに乗り換えるのに合わせ、当時使っていたauのiPhone 6とAterm MR03LNを使うのをやめ、SIMフリーのiPhoneを使っていくことにしました。

SIMフリーのiPhoneはいくつか選択肢がありましたが、iPhone 6の4.7インチという画面サイズがしっくりきていたのと、Apple Payを使いたかったのもあり、iPhone 7を選びました。

私はモバイルSuicaのためだけにARROWS S EM01FというAndroidスマートフォンを持ち歩いていたので、それもついでにiPhone 7にまとめられるならこれほど好都合なことはありませんでした。

Appleの公式サイトで注文して取り寄せようかと思いましたが、そうすると出荷まで数週間かかる状況だったので、より早く手に入れるためにAppleの公式サイトで注文してApple Storeで受け取ることにしました。

iPhone 7、イヤホン、ケーブル、アダプター

発売から2週間ほど経ったある日、iPhone 7が注文した翌日にApple Storeで受け取れるようになっていることに気付き、その場で注文しました。仕上げはシルバー、ストレージは32GBにしました。価格は7万8624円(税込)でした。

注文完了から数時間後にメールが届きました。何でもクレジットカードでの注文なので確認したいことがあり、電話をかけてほしいとのことでした。

翌日になって指定された電話番号に電話をしましたが、一向につながらなかったので、自動音声に言われるがまま、名前、電話番号、注文番号をメッセージに残しておきました。

受け取り場所に指定したApple Store渋谷店に電話をして状況を確認してもらったところ、iPhone 7の受け渡しの準備は整っているとのことだったので、予定通り受け取りに行きました。

Apple Store渋谷店を訪れ、店員にiPhone 7を受け取りに来たことを伝え、注文番号と運転免許証を提示し、電子サインをしました。そしてiPhone 7を受け取り、家路に就きました。所要時間はものの数分でした。

iPhone 6とAterm MR03LNは白ロム販売店に売却しました。ちなみに買い取り価格はiPhone 6が2万4000円、Aterm MR03LNが2000円でした。何かに使えそうだったARROWS S EM01Fは手元に残しておきました。

SIMを挿入

OCN モバイル ONEのSIMをiPhone 7に入れる

iPhone 7の右側面の穴にSIM取り出しツールというピンのようなものを差し込んでSIMトレイを引き出し、OCN モバイル ONEのSIMをSIMトレイにはめ込み、SIMトレイをスロットに戻しました。

APNを設定

OCN モバイル ONE アプリでAPN設定ができると知り、試してみることにしました。iPhone 7にOCN モバイル ONE アプリをインストールし、OCNメールアドレスとOCNメールパスワードを入力してログインしました。

「設定」→「利用設定」→「インターネットの接続設定をする」→「LTE構成プロファイルをインストールする」と進み、構成プロファイルをインストールしました。たったこれだけで作業が終わってしまいました。

感想

iPhone 7

iPhone 6からiPhone 7に機種変更をしてみて、現時点ではまだApple Payを体験できていないこともあり、それほど大きな変化は感じられないというのが正直なところです。見た目もうり二つですし。

もちろん細かい部分でいろいろ進化しているのは間違いありません。Touch IDの認証速度やアプリの処理速度はこれまでよりも明らかに速くなりました。本体を手に取るだけでロック画面が表示されるのもいいですね。

感圧式のホームボタンはしばらく使っているうちにだんだん慣れてきました。個人的にはそれほど深く押し込まなくても反応してくれる感圧式のホームボタンの方が気に入っています。

イヤホンジャックがなくなったことについては賛否両論ありますが、私は以前からBluetoothイヤホンを愛用しているので、イヤホンジャックの有無にあまり関心がありません。どちらでもいいと思っています。

有線イヤホンを接続するための変換アダプターも付属しているので、充電しながら音楽を聴こうとさえしなければ、イヤホンジャックがなくても困ることはなさそうです。

相変わらず外カメラが飛び出しているのは残念です。これはもはやどうしようもないのでしょうか。カメラの性能と本体の薄さを両立するのは大変なのかもしれませんが、何とかならないものかと思います。

OCN モバイル ONEのSIM

それはさておき、OCN モバイル ONEをiPhone 7で開通してみて、OCN モバイル ONE アプリでこんなに簡単に構成プロファイルをインストールできることに驚かされました。

費用に関してはおおむね満足しています。基本料金はそれほど安いわけではありませんが、050 plusセット割とOCN光モバイル割の存在が大きいです。OCN モバイル ONE、050 plus、OCN 光 with フレッツの3点セットは鉄板ですね。

通信速度はこれまでOCN モバイル ONEを使ってきた経験からそれなりに出ると分かってはいましたが、念のためもう一度計測してみることにしました。例によってSpeedtest.netというアプリを使いました。

平日の午後4時ごろに都内の自宅で3回計測して平均値を求めたところ、レイテンシーは63ms、下りは6.81Mbps、上りは11.71Mbpsでした。下りが少し伸び悩みましたが、これくらいなら許容範囲です。

初期設定のしやすさ、費用の安さ、通信速度の速さ、いずれもそれなりに満足がいっており、これといった大きな不満もありません。しばらくはOCN モバイル ONEのままでいいかなと思いました。